本文
金山媛神社(かなやまひめじんじゃ)・金山彦神社(かなやまひこじんじゃ)
大阪府柏原市雁多尾畑(かりんどおばた)にある延喜式内社で、現在社のある場所より北東の山上にあたる嶽山(だけやま)にあった社を移動したと伝えられている。製鉄や鍛冶生産を守護する神として信仰されており、柏原市域の大規模な鉄器生産集団との関連が考えられている。立地としては、龍田古道のうち地滑り地である亀の瀬を迂回する山道にあたる他、龍田大社の神域である御座ヶ峰(ござがみね)や霊峰信貴山への登り口にもあたることから、古今に渡る信仰の道としても考えられている。
金山媛神社(柏原市教育委員会より写真提供)
金山彦神社(柏原市教育委員会より写真提供)