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三室山(みむろやま)
「三室」とは「神の居られる」という意味で、龍田大社(本宮)の神域を指す。斑鳩町龍田にも三室山があるが、そちらは龍田神社(新宮)の神域を指しており区別する。三郷町の三室山は万葉歌でも詠まれた「龍田山」の裾野にあたり、龍田古道のうち「亀の瀬」を迂回する山道が通る山である。三室山内には信仰の対象ともなっていた三室山古墳群があり、特に2号墳・3号墳は双墓双室墳という特異な形状で、古代の龍田の支配権や大和川の水運との関連が推察される。
秋の三室山(『風の郷・龍田古道PJ』写真提供)
三室山古墳2号墳・3号墳測量図(三室山二・三号墳測量調査 1986年 花園大学史学会 より抜粋)
春の三室山