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山下寺跡(やましたでらあと)
大阪府柏原市大県(おおがた)にあった寺院で、孝謙天皇が巡拝した「河内六寺」の一つ。昭和57年(1982年)の発掘調査で大量の瓦が発見され、周辺には「堂の内」「山下」などの字名が残っていることや、平成7年(1995年)の発掘調査で「山下脊川」と墨書された10世紀の土師器椀が出土したことから、当地が山下寺跡と考えられている。立地としては、河内六寺の中で一番東にあたり、生駒山地の裾野を削平し、広く大阪平野の見渡しの良い高台に造られている。
山下寺跡出土の土師器椀(柏原市教育委員会より写真提供)
山下寺出土軒丸瓦(柏原市教育委員会より写真提供)
山下寺跡付近からの眺望