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木造地蔵菩薩立像
三郷町立野北1丁目にある観音寺にて安置されており、欅の一木造りで、平安時代後期の作とみられる。像高は122.3cmで、左手は曲げて宝珠をとり、右手は軽く曲げて掌を内側に向けて3・4指を曲げている。僅かに右脚を前に出して立っており、躰部の肉付きは良い。衣紋の線はかなりしっかりしており、平安時代前期の特徴である翻波式(ほんぱしき)のところや、Y字型の衣紋がみられるが、刻み方が浅く定型化されたようで、平安時代前期にみられる鋭さはみられない。この仏像は伝承によると、松永弾正の死後に観音寺に移ったものといわれている。
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